ninaruオンライン教室
6月21日(土)18:00〜19:00受講。
お産が痛いのには、意味がある。
陣痛の痛みは、
母子ともに無事出産を終えるための大切なエネルギーかつメッセージ。
無痛分娩の中で現在主流なのは、
硬膜外麻酔。
赤ちゃんが出産の時に受けるダメージというのは、
大人の人が死んでしまうくらいのダメージ。
無痛分娩をしても、
赤ちゃんは麻酔をしてないので、
赤ちゃんは苦しい状態という事を忘れずに。
赤ちゃんを楽にするために、
お母さんは呼吸をして、
赤ちゃんを助けてあげてください。
無痛分娩と言えども、
10分の1から10分の3くらいまで、
あえて痛みや感覚を残す。
まったく陣痛の感覚が無いのも良くない。
欧米は、ほとんど無痛分娩。
しかし、無痛分娩とは呼ばず、麻酔分娩、緩和分娩と呼ぶ。
硬膜外麻酔は、
細くて柔らかい管(カテーテル)を
背中から腰の脊髄の近く(硬膜外腔)に入れて、
そこから麻酔薬を少量ずつ注入することにより
出産の痛みを和らげる方法。
最初から麻酔をするのではなく、
まったく子宮口が開いてない状態では、麻酔をしない。
子宮口が2~5cm開いてきたら
無痛の処置を始める、または薬を投与する。
自然と開こうと勢いがついてきた時から、麻酔をする。
通した管を背中に固定し、
痛みがでてきたら管から麻酔を追加する。
痛みは麻酔をする時に、チクチクとする感じ。
それよりも、背中を丸める体勢がきつい人も。
無痛分娩をしたら、
産後の回復が早いとは言われているが、
産後のダメージがあることは同じなので
無理せず1ヶ月検診までは安静に。
麻酔の効き方に、
右だけ効くとか左だけ効くとか偏りがある事も。
無痛分娩の副作用として、
髄液の排出により、お産後、頭痛になることも。
赤ちゃんに直接麻酔がいかないのが、硬膜外麻酔。
硬膜外麻酔の無痛分娩だと、麻酔が赤ちゃんに直接いかない。
硬膜外麻酔による無痛分娩は先進諸国では主流のお産方法。
①呼吸法、いきみ方を知っておこう。
★呼吸法
無痛分娩でも、お母さんの呼吸法が大切。
吸うのではなく、長く吐く。
陣痛がきたら、1回15秒を3回続ける、長く吐く事が大事。
赤ちゃんが苦しくないように酸素を送るため。
吸っちゃダメ。吐く。吐くと筋肉も緩む。
ゆっくり吐く事で産道が広がりやすくなるので、
赤ちゃんも、お母さんも楽になる。
怖い怖いと思うと、人は上手く呼吸できなくなる。
赤さんの痛みをとってあげられるのは、お母さんの呼吸やリラックス次第。
★いきみ方
無痛分娩はいきみ方が難しい。
麻酔をしているので、
下半身に感覚が無く、足で立つ事が出来ない。
なので、いきむ感覚が難しい。
無痛分娩は大便したくない状況で大便しなきゃいけない感覚。
上手くいきむため、
普段から練習する呼吸法は、
普通に前に吐くイメージではなく、
胸→お腹→お尻の方向に息を吐くイメージをする。
すると、麻酔下で、
いきみ方が分からなくても、
自然といきめるようになる。
お産の練習として、お通じの時に練習する。
便秘がちな方にもオススメ。
②薬の入れ方、タイミングを知っておこう。
・無痛の薬は自分のタイミングで入れる。
先生がモニターを見ても、薬を入れるタイミングは、先生達は分からないので。
・無痛の薬を入れ過ぎると陣痛がなくなってしまう(分からなくなってしまう)。
→陣痛が無くならないように、少しの感覚や痛みが残っている状態が望ましい。
無痛の薬の入れ方のポイント。
・痛みが自分の我慢できる範囲内であればそのまま様子をみる。
→陣痛の痛みの感覚がわかれば効率的に呼吸でき、お産もすすむため赤ちゃんも辛くない。
生理痛で我慢できない時に薬を飲む感覚。
我慢できるなら麻酔をしないほうがいい。
薬は入れたら15分以内に麻酔が効いてくる。
・我慢できない時は、麻酔のオーダーをしよう。
→痛みを最小限におさえ、お産時間も長くならずに済む。
無痛分娩の満足度は?
・初産婦さんより経産婦さんのほうが満足度が高い。
・初産婦さんは、無痛で軽減した陣痛の痛みさえも
「痛い」「全然効かなかった」という感想になりやすい。
ふだん生理痛がない人は、無痛分娩しても、痛かったという人もいる。
ポイント
・無痛分娩も、自然分娩と同じで、お母さんと赤ちゃんの力で行うもの。
・呼吸法やいきみ方を意識することが大切。
・無痛の薬の使い方は、自分なりのオーダーしよう。
・赤ちゃんに負担のないお産を目指そう。
そもそも、お産は病気ではなく、生理現象。
麻酔をしないといけないものではない。
無痛分娩をすると、
吸引分娩や鉗子分娩になる可能性が高くなる。
無痛分娩は、我慢できる範囲で、やることが大切。
薬に頼りすぎるのは良くないが、
自分の我慢できる範囲を超えてきたら、薬を入れる。
無痛分娩をするつもりだったけど、
我慢してたら、麻酔を使わなくても、大丈夫な人もいる。
主体的に自然に陣痛を待ってから麻酔を入れる無痛分娩と、
人工的に施設側と決めた計画無痛分娩をやるやり方、2つがある。
コメント