ninaruオンライン教室
6月20日(金)14:00〜15:00
幼児期の子どもの健やかな成長にとって必要なのは、
想像力、
コミュニケーション力、
集中力、
自発性、
好奇心、
探求心、
自尊心、
親切心、
道徳心、
価値観。
特に、
心の安定、自律、快動の3つ。
心の安定
愛着のある人の声を聞きながら絵本の時間を一緒に楽しむ。
自律
あそびとつなげることで物の扱い方や大切にすることを覚える躾の機会。
快動
大好きな絵本ができる事で何度も繰り返し読みたくなる。
絵本で楽しみを得ながら、学びをも得る。
お母さんやお父さんの声を聞くことで心が安定する。
アタッチメント…養育者(親・保育者)と子どもが愛着関係を築くこと≠スキンシップ
ジョン・ボウルヴィによるアタッチメント理論
安心の基地
子どもが感情の崩れがなく落ち着いている時は、養育者が自律的な活動を背後から温かく見守り、応援すること。
↓↑
安全な避難所
子どもが恐怖や不安を感じたり、感情が崩れたりした時に養育者がその氣持ちを受け止め、寄り添い、元通りに立て直してあげること。
子どもの健やかな成長にとって必要なことは、
安心の基地と安全な避難所が必要。
理屈ではない、感覚で、愛着形成。
人格形成の基盤を整え、生涯発達を支える礎となるのが「絵本の読み聞かせ」。
絵本の読み聞かせは、
お子さんの絵本への興味度合いや心身の発達に応じ、進めていくといい。
絵本の読み聞かせのステップ①0歳〜
テーマ:絵本を使って子どもの認知を高めよう!
特徴
・言葉が少ない
・1ページに明るい色で大きな絵
ポイント
・絵を見ながら繰返し話しかける
・数秒絵を見られたらOK
・色々なテーマの絵を選ぶ
分からなくても認知させることが重要。
1ページで分かる大きな絵。
文字を読まなければいけないと思わず、
数秒、絵を見せるだけでもいい。
赤ちゃんが一番最初に出逢うのは自分の手。
「やさい」
「がたんごとんがたんごとん」
「おつきさまこんばんは」
「いないいないばあ」
絵本の読み聞かせのステップ②1、2歳〜
テーマ:繰り返しのフレーズを楽しんでみよう!
特徴
・2~3語
・行きて帰りし物語
ポイント
・繰返しの言葉を一緒に声にして読む
・10秒絵を見られたらOK
・内容より想像力
子どもたちは7歳までは夢の中。
5歳くらいから子どもは記憶がある。
10秒、絵を見られたらOK。
子ども達はファンタジーの世界と現実の世界を行き来している。
「かくしたのだあれ」
「きんぎょがにげた」
「三びきのやぎのがらがらどん」
「おおきなかぶ」
「ぞうくんのさんぽ」
「はらぺこあおむし」
絵本の読み聞かせのステップ③3、4歳〜
テーマ:少しずつストーリーのあるものを読んでみよう!
特徴
・時間設定や背景がある
・昔ながらの物語
ポイント
・内容について話し合ってみる
・始まりの合図
・好きな本以外も提案する
「だるまちゃんとかみなりちゃん」
「てぶくろ」
「おおかみと七ひきのこやぎ」
「ぐりとぐら」
雑に読まないで、音楽をかけたりしてもいい。
好きな本以外も読ます。
絵本の読み聞かせのステップ④4、5歳〜
テーマ:モノクロの絵で言葉の理解を鍛えよう!
言葉を聴いて、ちゃんと理解できてるか、
モノクロの絵本で言葉の理解を鍛えさせる。
モノクロをちゃんと読める子どもは、
児童書へ自然とステップアップへ。
自分の氣持ちを言うには、
まずボキャブラリーがないと伝えられない。
絵本の読み聞かせのポイント。
・ゆったりしたペースで。
絵や言葉を味わう時間を待つ。
・抑揚を必要以上につけない。
声真似をしたり過剰な演出は必要なし。
・できるだけお話を中断しない。
大人の解釈を押しつけたりしない。
乳児期の絵本の活用法
・概ね2歳児健診で、身体的な発達とあわせて、表情の理解度を確認することで内面の発達状態をチェックするようです。
・特に0~2歳のうちは、モノの認知を促すとともに、表情の認知をアップするためにも絵本を活用してくださいね。
笑っている絵を見せて、にっこり笑っているね、
とか、
泣いている絵を見せて、え~んえ~んと泣いてるね、
とか。
周りの大人が様々な表情を見せるのはもちろんのこと、絵本を通じ表情のもつ意味の理解を促しましょう。
絵本の読み聞かせといっても、まだ小さいうちは習慣化することが難しいという場合は、無理に一冊最後まで読み切れなくてもいい。15分集中できたら上出来。絵本の時間をもつことを大切に。
毎日1日7分を目安に絵本を読む。0歳さんはもっと短くてOK。
無理のない範囲で、子どもが楽しみになるような時間にする。
快動の要件は、子どもが好きなことを何回も何回もやること。ただし、最終的には、好きな本だけでなく、ほかにも本を開拓させて、偏らないようにさせてあげる。
手で触ってみたり、破いてみたり、舐めてみたり、感覚で確かめる時期。ある程度は仕方がないですが、めくりやすく、破りにくい、丈夫で固めの絵本を与えてあげるのもおすすめ。成長に応じて選べるといい。一緒にページをめくってあげたり、「ビリビリしないよ」と繰り返し伝えていくことも忘れずに。
高い声より低い声のほうが子ども達は落ち着くらしい。だけど、必要以上に声色を変えることはおすすめしていません。
絵本を通じた言葉の理解。
・子どもは経験、体験が少ないため、概念や価値観がありません。
・実際に経験、体験したことを生きた言葉で理解することで概念、価値観が育まれます。
絵本の世界(絵、文字、音…言葉)
と
あそびの世界(実体験、物、行動…活きた言葉)
をつなぐ。
子どもの視点では、
スペシャルなケーキと言われても、
子どもたちにとって、
なにがスペシャルなのか、まだ理解できない、から、
その感覚を育ませてあげる。
遊びと体験により育まれる想像力。
ケーキだ!(認知)
(見えているものの想像)
フワフワしてやわらかそう
きっと甘いね
中には何が入っているのかな?
ケーキはどこのお店にあるかな?
(見えていない「もの」の想像)
どんな果物をのせたい?
ビーズをたくさんのせたらおいしそう!
オーブンに入れて焼かないとね
エプロンをつけて「いらっしゃいませ」って言うね
(見えないもの「想いや背景」の想像)
赤ちゃんが食べられるケーキもあるね
メニューを書いてお店の飾りつけもしないと!
〇〇さんに書いに来てもらおう!
お金も必要だから作ろう
幼児期の絵本の活用法
例えば、お出かけ前におサルが登場する絵本を読むと、
動物園での過ごし方が違ってくる。
子どもの動機づけにも繋がり、動物の観察力や想像力が培われる。
「絵本のおサルさんと同じだね」
「おサルさんもこうやってバナナを食べるのかな」
絵本の読み聞かせの時間は、
大人にとっては、
子どもとゆっくり向き合う時間。
子どもにとっては、
好きなことへの興味関心を広げる時期。
絵本は様々な活用法があり、
たくさんのチカラやココロを育みます。
少しの時間で構わないので、
乳児さんのうちから、
素敵な絵本の時間を楽しんでください。
絵本を通じて、自分たちらしい家庭を創ろう。
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