ninaruオンライン教室
7月23日(水)20:00~21:00受講
出産前後の全體像と準備。
予定通りの日に生まれる人は、実質3パーセント。
正期産(37~41週)
出産のサインがいつ起こるかは人それぞれ。
入院
〈分娩第1期〉
経過時間
初産婦:約10~12時間
経産婦:約4~6時間
陣痛感覚
15分以上→10分→5~10分→3~5分
〈分娩第2期〉
経過時間
初産婦:約2~3時間
経産婦:約1~1.5時間
陣痛感覚
3~5分以上→2~3分→1~2分
〈分娩第3~4期〉
経過時間
初産婦:約5~30分
経産婦:約5~30分
退院
翌日から4~6日
正期産までのToDoリスト。
・夫婦で育児グッズを準備
・病院の連絡先を登録しておく
・病院までの移動手段やルートを想定(陣痛タクシーの登録)
・産後の必要書類、提出書類の確認
・どんな出産を迎えたいか、夫婦でバースプランを書く
出産間近!もしもの時、お父さんはどう動く?
前提として…
一つとして同じお産はない!
出産のサインの有無や進み方は人それぞれ。
出産のサインって?
お母さんの體に起こること
おしるし
出産が近づくと出てくるおりものの一種。血液が混ざることも。
・いつ起こる?
出産3日前~当日にみられることが多い。
(個人差があり、起きないこともある)
おしるしが起きたら、お父さんはどうする?
・本陣痛がもうすぐ始まる合図→来た時の動きを確認&仕事の調整
・お父さん自身も出産にむけて心の準備を
・出産前後の動き方を確認
・お母さんが緊張しているときはリラックスを促す、氣分転換をさせる
前駆陣痛
本陣痛に先駆けて起こる不規則な子宮収縮のこと。
本陣痛の前にお産を進みやすくする作用がある。
いつ起こる?
・臨月に入ってからが多い→本陣痛までの期間は個人差あり
・夜中に起こることも多い
前駆陣痛が起きたら、お父さんはどうする?
・本陣痛が来た時の動きを確認&仕事の調整
・體のサポート(腰のマッサージ、お腹を温める、クッション等で楽な姿勢を促すなど)
・一緒に呼吸をしてリラックスを促す
・お母さんに寄り添う
本陣痛
赤ちゃんを押し出そうとする、規則的な子宮収縮。
初産婦10分、経産婦15分の陣痛間隔が1時間続いたら、病院への電話を検討しよう。
・いつ起こる?
臨月に入ってからが多い。
本陣痛が起きたら、お父さんはどうする?
・痛みは徐々に強くなるので、入院バッグや移動手段など、病院に行く準備はお父さんが動こう!
・入院決定まで、マッサージなどをして産痛緩和のサポートをする
・必要な人へ連絡
破水
お産が近づくことで赤さんと羊水を包む卵膜が破れ、中の羊水が外へ流れ出ること。
・いつ起こる?
前期破水:陣痛前に起こる
早期破水・適時破水:陣痛が始まってから起こる
陣痛は、すぐ入院しなくてもいいが、破水は、すぐ入院。
お母さんのお腹の中は無菌状態だけど、
破水した場合は、無菌状態では無くなるので、注意が必要となる。
自宅で破水した場合、お父さんはどうする?
・破水すると子宮内感染が起こるリスクがある。
→すぐにお母さん自身が病院に電話
お父さんが電話すると二度手間になるため。
・お母さんの着替えの介助が必要なときはサポートする
・移動手段の準備
自家用車の場合:レジャーシートを敷く、座席を倒す、入院グッズ等を積む
タクシーの場合:電話で破水した旨を伝える。タクシーが来たら自家用車と同様のセッティングを(妊産婦さん専用タクシーを登録しておくと便利)
バスタオルを、お股に挟んだりする。
タクシーに拒否された場合は、救急車も検討する。
お父さんの動き方のポイント!
・症状を詳しく伝えるため、基本はお母さん自身が病院へ電話
→慌てず、お母さんが電話をかけられる體制作りに専念しよう
・用意している入院バッグの配置と、当日追加するものを確認
・お母さん自身の変化を受け止め、寄り添い、安心できるようサポートする
・お父さん自身が落ち着き、冷静に対処できるようにしよう
出産当日の流れは?
立ち会い時のサポートを実践しよう!
立ち会いの時は、お母さんと同じ目線、お母さんの横で立ち会う。
出産の流れ~分娩第1期(開口期)~
初産婦:約10~12時間
経産婦:約4~6時間
・陣痛開始から支給口が完全に開くまでの時期。
赤ちゃんは體を丸めて産道の中を回りながら下がっていく
・初産婦:10分、経産婦:15分の陣痛感覚が1時間続いたら病院に電話
分娩第1期のお父さんのサポート
★お母さん周りのサポート
・暑さ、汗対策(あおぐ、ふく、掛け物の調整)
・寄り添いの声かけ
・水分補給のサポート
・トイレのサポート など
★お母さんの産痛緩和のサポート
・體位交換のサポート
・温める
・呼吸法を一緒に行う(実践)
・産痛緩和のマッサージ(実践)
呼吸法を実践しよう!
ソフロロジーの呼吸法
・長く吐く呼吸をする
・1回の陣痛は3~4回の呼吸で落ち着く
・吐く方を意識して行う
産道に力が入らないこと、リラックスしていることが重要。そのために呼吸をする。
陣痛の時は、無駄な力を抜く。すると産道が開きやすくなる。
長く吐くことで産道が緩むだけでなく、赤ちゃんにも酸素が行き渡る。
吐くほうを意識する。
イメージとしては30センチ先のろうそくに向けて息を吐く。
産痛緩和のマッサージを実践しよう!
事前に
・バスタオルを使用
・妊娠中期以降で、切迫早産などの症状がない妊婦さんの背中でも実践OK
ポイント
・お母さんの呼吸に合わせてマッサージをする
・お母さんに部位や力加減を聞きながら、適度な圧をかける
★マッサージの場所は、分娩が進行するにつれて、腰からお尻へと下げていく
背骨のきわにそって、背中、腰、お尻と、上から下に降ろしていく。
約、幅10センチくらいで。吐き始めたら、押す。
息を吸う時に離す。
グイグイ押すのではなく、じわーって押す。
出産の流れ~分娩第2期(娩出期)~
初産婦:約2~3時間
経産婦:約0.5~1時間
いきみに合わせて赤さんの頭が見え隠れし(排臨)
やがてひっこまなくなる(発露)
分娩第2期のお父さんのサポート
★お母さんの周りのサポート
・分娩にむけ體位を整える
・手をつなぐ
・水分補給
・汗をふく、あおぐ
・励ます
・出産後の撮影などの準備をする
★お母さんの産痛緩和のサポート
・一緒に呼吸をする
・いきみやすいように、お母さんの體を支える
・お尻付近を産痛緩和マッサージをする(実践)
出産直前の産痛緩和マッサージを実践しよう
事前に
・バスタオルとテニスボールを使用
ポイント
・呼吸法に合わせて行う
・肛門付近にテニスボールを当てる
陣痛がきたら、背中が丸くなるように、お母さんを腕で支えてあげる。
テニスボールがない場合は、手の手刀部分でやる。
肛門付近にテニスボールを圧迫することで、
肛門の痛みが和らぎ、赤ちゃん出産に集中できる。また痔の予防になる。
ショーツの上からでいい。
吐くのと同時に力を入れて押して圧迫する、息を吸う時に緩める。
女性器に当たらないように氣を付ける。
出産の流れ~分娩第3期(後産期)~
初産婦・経産婦:約5~30分
赤さん娩出後、軽い陣痛がきて30分以内で胎盤が出てくる
★出産の時にだけ取れる血液(さい帯血)がここで採取できます
出産の流れ~分娩第4期~
・大出血などの産後のトラブルを防ぐため産後2時間はそのまま様子を観察する。
・感染状況や、母子ともに問題なければ、赤さんとのふれあいの時間をとれる
分娩第3~4期のお父さんのサポート
分娩終了後は、一旦お父さんが分娩室の外で待機する場合が多い
★待機中にできるサポート
・家族写真を撮る準備をする
・必要時には家族に連絡する
・入院するお部屋へ荷物を移動 など
立ち会い出産でのお父さんのNG&心得は?
・一番やってはいけないのは、「見学分娩に」になること!
・お母さんが求めるサポートに対し、臨機応変に!
・わからないことは助産師さんに聞こう!
立ち会い出産のメリット・デメリットはありますか?
一緒に立ち会うことで、安心感が得られる。
デメリットは、1人でやりたいというお母さんもいるというくらい。
退院までのお父さんのToDoリスト
・お見舞いに行く
→必要なものを買ってくる、洗濯物の回収、補充、赤ちゃんのお世話をする、お母さんを休ませる
・出生届などの手続き
・赤さんと暮らす環境やグッズを整える
・車で退院する場合:チャイルドシートの設置、着用の練習
里帰り出産の場合、お父さんはどうすべき?
里帰り出産をする前
・一般的に妊娠30~34週くらいに実家に帰る
・帰省の荷物や入院バッグの準備は一緒に
・お母さんが留守中のToDoを事前にすり合わせておこう
里帰り中(出産前)
・義実家への挨拶
・お母さんとこまめなコミュニケーションを!
・義実家への生活費を払う
・義実家で必要な育児用品をそろえ、配送・設置をする
里帰り中(出産後)
・会いに行けるときは、なるべく会いに行こう
・お母さんとこまめなコミュニケーションを!
・出生届などの手続き関連はお父さんが担当しよう
・家に戻る際の移動方法を検討しておこう
→車の場合:チャイルドシートの設置、着用の練習
赤ちゃんの未来のために出産時だけにできること
「さい帯」「さい帯血」って何?
さい帯…へその緒のこと
さい帯血…へその緒を流れる血液のこと
・さい帯、さい帯血には生まれてからも役立つ貴重な細胞が含まれています。
その貴重な細胞とは?
・幹細胞はわたしたちの身体をつくるモトとなる細胞です。
保管しておくことでどう役に立つの?
再生医療
自閉症(発症率は100人に1~2人)
脳性まひ(発症率は1000人に2~3人)
最後に
出産は、お母さん、子ども、お父さん、3人で乗り越えるものです。
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